仮想アース

本業店舗の移転も落ち着き、ケーブルの製作依頼をこなしながら店舗休憩室のオーディオシステムも整えてきました。


自宅では3cm厚の集成材で製作したオーディオラックですがあまりにも重かったため、今回は2.5cm厚で製作しました。

幅は120cmです。


自宅ではラックも仮想アースもニス仕上げで磨き上げましたが、今回は簡単にオイルステインで仕上げました。

低いラックで天板の音の反射がありますので、天板にはキッチンマットを載せて反射を抑えます。


現在はアナログプレーヤーと以前自宅のオーディオ再生用に自作したPCも加わり完成に近づいております。

DACはバッテリー駆動です。


ケーブルは電源ケーブル・ラインケーブル・リード線・スピーカーケーブル・USBケーブル・アース線まで全て「ゲンさん」ですが、お客様から途切れずに製作依頼を頂いておりますので、ラインケーブルは手元にあったBLUEタイプで間に合わせています。

時間が出来た時にBLACCKタイプを製作しようと思っています。



震災後に初めて手に入れたダイヤトーンのスピーカーでケーブル製作が始まりました。

27㎝ウーファーでやや中音域が強めではありますが、クセのない綺麗な音で気に入って使っています。

このスピーカーで線径による音に違いや、導体1本の増減の違いを聴き分けてケーブル製作をしてきました。


今回店舗が平屋ということもあり重量も気にせずに、震災前まで長年使用していた30cm以上のウーファーをということで、DS-2000Zか2000HRの導入を決めていました。


非常に状態の良い2000HRを落札しましたが、運搬中にボロンのスコーカーが割れてしまいました。


調べてみましたら、ボロンのスコーカーは運搬だけではなく経年劣化でも割れてしまうことがあるようで、入手しても長くは使えないだろうと断念し、31cmウーファーでスコーカーがボロンではないDS-97c(重量41Kg)を入手しました。

ウーファーエッジがガチガチに硬くなっていましたが、ブレーキフルードを2日間塗り続けたら3日目にはプニュプニュに柔らかくなりました。


自宅の27㎝ウーファーと比較すると低音域が伸びた分中音域の凸もなく、レンジが広くなった分ライブ演奏では空間がさらに広くなり生々しさが増しました。

バランスの良いスピーカーだと思います。

スピーカーが大きいためかラックが小さく見えますが、幅120cmです。


今回製作した仮想アースは、これまで制作した仮想アースと中身は全く同じです。


詰め物だけでも6Kgほどと重量もありますが、やはり非常に効果があると思います。

音色が変わるわけでもありませんしもともとノイズなど感じていないのですが、空間の静寂が増し音が際立ちます。

特にアナログ再生での効果は非常に大きいと思います。


最初に自作したのは7年ほど前でこれが4作目になりますが、仕様は全く変わっていません。

効果は感じていましたが、販売されている”本物”を聞いたことがありませんでしたので自信が持てずにいました。


今年の春にお客様から仮想アースのご依頼を頂きましたがその際にお持ちの仮想アースをお貸しいただき比較試聴させていただきました。

やはり効果に間違いはなかった様です。


仮想アースが完成して取り付けるその時に、メーカーの営業の方(オーディオ好き)がいらっしゃったのでオイルステインの匂いが残る中で聴いていただきました。

仮想アースなしのすべて「ゲンさんケーブル」の澄んだ再生音に驚いていただいた後に仮想アースをつないだら、「仮想アースでこんなに変わるんですか!!」と、さらに透明感を増した空間表現に驚いていらっしゃいました。



いろいろやっておりますが、ケーブルは毎日製作しております。

お時間を頂いておりますが、今後ともよろしくお願いいたします。



仮想アースの2作目はコチラ

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