導体からハンドメイドといってもピンと来ないかもしれません。

「ゲンさんのケーブル」は、段階的に線径の異なる単線を撚り合わせています。

使用している工具は電動ドリルです。

自作の型を壁とドリルにセットし、導体を1本1本取り付けて撚り合わせています。

6年以上もこのアナログな方法で制作してきました。

本数が最も多い撚り線では線径0.2m×80本まで撚り合わせて、電源ケーブルを制作しました。

どうすれば何十本も撚ることができるかなどは、その都度工夫しました。

段階的線径構成では、最も細い導体と最も太い導体では太さに大きな差があるため、張力をかけて撚り合わせる時、最も細い導体は切れやすくなります。

5m以上になると導体の自重によりたゆみも大きくなります。

たゆまぬように張力を強めると、細い導体は伸びます。
1本1本張っていく張り具合も重要です。

何度も失敗をしながら、工夫と改良を重ねてきました。

最長4.0mまで制作可能ですが、一定の長さに切断した段階的に線径の異なる導体を一定の長さに短くなるまで撚り合わせ、収縮チューブを掛けて出来たプラス線とマイナス線をさらに一定の長さに短くなるまで撚り合わせます。

その上にシールドなどを掛けて制作しますので、長くなるほど長さを揃えるだけでも難しくなります。

型に取り付ける両端は撚り線にはならず、捨てる部分が出ます。

制作の効率を上げれればと数年にわたり撚り機のようなもので切断することなく撚り線を作れないかと思案しておりますが、残念ながら完成図が想像できるまでにはいたっておりません。

撚り線が出来上がっていて、必要な分をカットして制作できれば1日に何ペアも制作できると思いますが、現状では制作に没頭しても1日に1ペア制作するのがやっとです。

自営業で本業もあり定休日もありますので、平均すると1日1ペアまで制作できません。

制作のご依頼を頂き順番に制作しており、只今10日から2週間ほどお時間を頂いております。

時間が出来ればヤフオクの商品の補充をと思っておりますが、なかなか補充できずにおります。

「何時ヤフオクを見ても欲しい長さが無い」ようでしたら、HPのトップページ中段の「お問い合わせ」よりご依頼を頂ければお時間を頂き制作いたします。

制作のご依頼を頂いてもプラグや長さが価格表にある標準的なものであれば試聴後のご返品は出来ますので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

2021.02