建築時の簡易防音施工
完全な防音をご希望の場合には専門業者に依頼するなどして、しっかりと防音をしてください。あくまでも簡易的な防音の施工例です。
住宅再建に際して、住宅メーカーは自分で選んだわけではなく、親戚が先にそのメーカーで建て、先輩がそのメーカーの重役と親戚関係にあり、そちらからも紹介された為お願いしました。
どちらかと言えばお安い住宅メーカーですが、ちゃんとした作りだと思います。
4年になりますが、不満はありません。
設計は間取りからコンセントの配置や数まですべて自分で設計しました。
出来合いで良い間取りがあればよかったのですが、高齢者がいるため将来の介護など考慮して玄関の隣に9畳くらいの和室で床の間を備えた間取りが欲しかったのです。
初めは防音など考えていませんでしたが、昔の畳部屋と違い2階で鉛筆を落とした音が聴こえるとか、深夜には2階で話す声が下の部屋に聴こえるなど聞きましたので、音楽を聴くために何とかしなければと思った次第です。
震災前に15坪の倉庫を借りて大工の同級生と数人で事務所(秘密基地)を作った時、断熱材と遮音シートで予想以上の防音効果があり、かなりの音量で映画や音楽を掛けて酒盛りしていてもほとんど外には聴こえなかったのです。
防音として採用したのは、発泡ウレタンと遮音シートと断熱材です。
主寝室のオーディオを設置する真下が浴室・脱衣所で、ベット側の下が義母の部屋、主寝室の隣が子供部屋です。
まずトイレも含めて2階の床すべてに発砲ウレタンを吹き付けてもらいました。
そのうえで義母の部屋と隣接する廊下までの1階天井に遮音シート。
担当者は、天井にウレタンを吹き付ける工事はしたこともないし方法も検討しなければならない、その上効果があるかもわからないと言っていましたが、それでもとお願いしてやって頂きました。
2階の主寝室と子供部屋の内壁は、クローゼットも含めて断熱材と遮音シート。
主寝室と子供部屋の天井には断熱材を敷き詰めて天井からの音をおさえました。
主寝室のドアは簡易防音ドアです。
1階 義母の部屋 天井(主寝室の床)に発砲ウレタンと遮音シート
1階 リビング 天井(子供部屋の床)に発砲ウレタン
1階 キッチン 天井(2階納戸の床)に発砲ウレタン 左側は階段
2階 主寝室 12帖 配電盤の真上 壁掛けテレビ用の合板と配線用のダクトと簡易防音ドア
2階 主寝室 クローゼット側 クローゼットの隣が子供部屋
2階 子供部屋 8畳 窓側がリビングの屋根
被災した為の住宅再建で余裕があって建てた家ではありませんので、如何に安く効果的な方法ができるかと施したものです。
休日には家族みんなで大工さんに差し入れを持っていきました。
ウレタン吹付前に担当責任者にしっかり充填してくれるように念を押しました。
多少変更した個所があるかもしれませんが、今PCに入っているデータだとこんな感じです。
1階天井遮音シート施工 30,240円
2階遮音シート施工 50,760円
2階発砲ウレタン吹付工事 125,280円
内部グラスウール充填施工 29,000円
天井グラスウール敷き施工 125,280円
遮音シートは自分で準備 35,000円 (建築資材関係者より入手)
簡易防音ドア(建具変更差額)27,300円
合計422,860円
ドアを閉めてしまえば音はかすかにしか聞こえませんが、深夜にそこそこの音量では低音は子供部屋には聴こえるそうです。
1階では全く聞こえないと言っていいと思います。
天井はメーカー標準の2m40cm、高くしたかったのですが予算の関係と家族全員高身長ではないので、っていうか・・・平均以下です(笑)
家を建てる時しか役に立たない情報だと思いますが、夕食後のくつろぐ時間位は普通に音楽を聴きたい、というのには十分な効果があると思いますのでご参考にして頂ければと思います。
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