ハンドメイド 「ゲンさんのXLRケーブル」制作


「ゲンさんのケーブル」は導体を撚り合わせるところから制作する、完全ハンドメイドのケーブルです。


「ゲンさんのケーブル」はすべて、失敗と工夫、治具や道具の改良を積み重ねて完成しました。

今日は、XLRケーブルの制作をご紹介します。


壁に取り付けた型とハンドドリルを使って導体を撚り合わせます。

XLR・RCAケーブルの導体は、シェルリード線と同じ段階的線径構成の非常に細いケーブルです。


同軸ケーブルなどの中心線は線径0.5㎜以上が普通だと思います。

線径0.5㎜の導体断面積は0.196㎟と思いますが、ゲンさんのケーブルは本数は多くなりますがの断面積はさらに細く柔らかいです。

それでも素線が1本増えるだけで、低音域のダブ付きが発生します。


世の中のケーブルはさらに太いケーブルがほとんどと思いますが、かつて安価に販売されていた「赤白のRCAケーブル」の評判がよかったのは、細さ故ではないかと思います。

ラインケーブルの基準は、0.12㎜×14本=0.158㎟です。


初めのころはより合わせるときに細い導体を切ってしまった事もありましたが、工夫の積み重ねにより今ではそのような事はありません。

同じ長さから一定の長さに短くなるまでより合わせる(撚り率)も決めてあります。


撚り合わせた細い導体に、赤と黒の収縮チューブをかけ撚り合わせます。

収縮チューブ掛けは自作の道具を使いますが、手作業でチューブに通していきます。



次に自作の道具でシールドを掛けます。

シールド掛けは、チューブ掛け以上に大変な作業です。

同じ長さのケーブルにシールドをかけて密着させるためにしごくのですが、しごき具合で長さが変わってしまいます。

長くなるほど2本の差は出やすいですが元は同じ長さですので、片側を壁に備えた万力で固定し同じ長さに戻します。


編み組み外装を掛けて先端から決まった距離で収縮チューブで固定します。

RCAケーブルとXLRケーブルでは固定する位置が変わります。






プラグをはんだ付けします。


ケーブルの先端部はシールドや外装・収縮チューブなどでボコボコしていますので、きれいに仕上がるようチューブなどで工夫して仕上げます。


最後にテスターで導通確認をして制作完了となります。


導体を撚り合わせるところから先端処理など細かい作業がありますので、1日1ペアの制作になります。



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